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日本古来からの伝統を引き継ぐ技術や作業工程を紹介します |
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工程1 原型作り |
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まずは商品となる形の作成
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粘土やウッド粘土(工程3参照)で商品そのものの形を決めます。
衣裳の生地を合わせる場合は、それも踏まえた原形を作らないと商品にはなりません。
この原型次第で商品の見た目が決まります。 |
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工程2 型作り |
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型枠の中に特殊樹脂を流し込み工程1で作成した原型を入れ固めます。
このとき、前面部分と後面部分の2種類を作成します。
隙間が出来ないよう注意することが肝心です。 |
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工程3 木地作り |
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桐の木を粉末にした桐子(きりこ)と、障子の張り替えなどに使われる正麩糊(しょうふのり)や澱粉糊(でんぷんのり)をよく混ぜ合わせ練り上げます。
これを桐塑(とうそ)と呼び、当店で使用するウッド粘土になります。 |
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工程4 桐塑(とうそ)詰め |
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詰め込んだ後、はずしやすくするため工程2で作成した型に油を塗ります。
工程2で作成した型の前面部分と後面部分それぞれに工程3で作成した木地の桐塑(とうそ)を詰め込みます。
前面部分と後面部分を合わせ型をはずします。 |
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工程5 乾燥 |
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乾燥機に入れ、十分に乾燥させます。
商品の大きさや天候にもよりますが、乾燥には当店の乾燥機で3日〜5日程度かかります。
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工程6 木地ごしらえ |
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乾燥で出来たヒビを桐塑(とうそ)で補修し、細かい凹凸や歪みをやすりで削り、綺麗に仕上げます。
この工程が上手くいかないと、商品としての見た目が大きく変わってしまうので職人の腕が問われます。 |
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工程7 胡粉(ごふん)塗り |
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貝殻の内側を粉末にした顔料を胡粉(ごふん)と呼び、膠(にかわ)に混ぜて塗ります。
強度が増し衣裳の生地を美しく見せる効果があります。 |
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工程8 筋彫り |
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胡粉がよく乾いたら、衣裳の生地を木目込むための溝を掘っていきます。
溝が細いと生地が入らず、逆に広いと綺麗に仕上がりません。
深すぎると壊れやすくなり、浅すぎると生地がはがれやすくなってしまいます。
販売できる商品にするには、5年以上の修行が必要です。 |
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工程9 木目込み |
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工程8で筋彫りした溝に生地の端を入れていきます。
筋彫りが良ければ良いほど、生地が入れやすく見た目も綺麗に仕上がります。 |
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完成 |
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頭部を接合し完成です。
木目込人形は、これだけの技術と時間を要しています。
日本古来から工夫され、軽くて丈夫な特徴を持ち、多種多様な形を形成できます。 |
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